曜日とあまり関係ない生活の身。

だけど夏のお盆期間は町は静かだし、
仕事で来る弟もこの期間は来ないから
家の中も海の底にいるよう。

両親があの世に逝ってからは
毎年何かが通り過ぎたような、
しんとした寂しい感じになる
連休最終日だけど
今年は満ち足りている。

それは立川志の輔さんの独演会に
昨日初めて行ってきたから。

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たまたまネットでお盆の最終日に
東京会館で志の輔さんの落語会が
あることを数か月前に知った。
志の輔さんはわが敬愛する糸井さんが
一緒に気仙沼の復興としての
落語会を開催したりしていたので
気になっていた人。

でも私にしては気仙沼のもそうだけど
今回のも中々よいお値段なので
(ちょっとよい都会のビジネスホテル一泊分)
躊躇していた。

こういうものを「まぁ、いつか」と
思っているうちに行きたい意欲は
雨上がりに出現する水たまりのように
いつのまにかさっと消えて

年月だけが過ぎてしまうのだ、
と己に言い聞かせ、
誰も誘わず申し込みを。

結論としては、
思い切って一人でも行ってよかった~。
志の輔さんのオーラは凄かった~。

話から見えてくる風景、
引き込まれる語り口、
全身で演じるエネルギーは
彼が出る前のお弟子さん達と
比べるのは申し訳ないし
当たり前だけど段違いだった。

これは大金(←私にとってはだけど)を
払ってでもまた行きたくなる。
違うネタも聞いてみたくなる。

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それに東京会館は大正時代からの歴史があり、
ゆったりした感じで好きな100年建築。
だけど誰かの披露宴で
何十年も前に行ったっきりだった。
(久々に今回足を踏み入れたら数年前に
 リニューアルしていたのは少し残念だったが)

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落語の前には目にも鮮やかな
幕の内弁当が付いていたが、
味はまぁお弁当なので普通だった。

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しかし私の喉がなったのは
別会計で頼んだ瓶ビール。
薄い上質なグラスと共に
冷えたのが恭しく運ばれて来て、
(中高年が多かったせいか
 飲んでいる人はごくわずかだった)
これから落語というタイミング、
窓からは皇居のお濠という
ロケーションで飲む真昼間の
ビールは格別だった。

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先月初めて三越前の蕎麦屋で
落語を聞いたのだけだけど、
こちら
志の輔さんのは地平が全く異なっていた

演目は「千両みかん」というものだった。

これは真夏に病気の若旦那のために
江戸の町をみかんを求めて探し回る
人のよい番頭さんの話。

やっとみつけた問屋さんの蔵で
腐っていた沢山のズボズボのみかんや、
一個だけ奇跡的に崩れかけながらも
丸い形で残っていたみかん。

それらがありありと
ビールでほろ酔い効果もあってか、
我が眼前に出て来るのだった。

番頭さんはそのグズグズの一個を
大切に持ち帰る。
寝付いている若旦那がよろよろ起きて、
薄皮を剥く最後のシーンになると、
400名近い会場全体が
寝床で見守っているようになって、
みんな身を乗り出していた。

志の輔マジックでピャッピャッと
魂に水かけてもらったようなひととき
だった。



【補記】

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(2)認定トレーナーの開講日程 を7/27付で更新
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(3)この内容とはまた違う観点で綴る
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