古いほうの個人ブログ(もうすぐ消えるけど)に
先月紹介した漫画「本なら売るほど」
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最近ほぼ日の若いスタッフが紹介してたり、
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FMのパーソナリティも
昨日強く推していたので先見の明(?)。
(漫画好きの人からしたら常識かな)


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この「本なら~」に登場する書籍は
アマゾンで簡単にどれも買えるけど、
実際手に取って試し読みしてからでないと、
老眼が進んでいる者にとっては
果たして読み通せるかが心配。

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だけど無性に読んでみたくなり、
この前神保町でランチした際に
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帰りに久しぶりに三省堂本店へ。

というのも近所の本屋や
沿線の大型書店二軒廻ったけど
漫画の中で紹介される本は
一冊も置いてなかったので。

さすがの三省堂。
あった、あった!


三省堂は今工事中の仮店舗営業。
中学時代から通った懐かしい建物は
姿を消していた。
(中学は神田の区立中だったので
 歩いて神保町の本屋街に行けたので)

そばのすずらん通りは
その名を形どった照明が取り外され、
昭和は遠くなりにけりだ。
(全国のすずらん通りという名前の
 元祖の商店街)

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文房堂の天使だけは
斜め上の空と時を見あげていて

健在だった。


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買ってきたのは3冊。
まったく未知のアフリカ文学と、
前に違うのを読んで挫折した
レイ・ブラッドベリ(一抹の不安)、
そして私にとっては珍しい冒険小説。

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GWに一冊くらいはと思ってたけど、
なんやかんやでやっと
『高岡親王航海記』(澁澤龍彦)を今日読了。

感想は、いやぁー、面白かった。
ジブリにアニメ化して欲しい!!

高丘親王という人物が1400年以上も前に実在し、
天竺まで何年もかけて行こうとしたというのが
まずは凄いが、
彼の好奇心と品格を透明感のある文章力で、
という傑作だった。

といっても読み初めは
読んだことのない著者なので文体が慣れないのと、
知らない二文字熟語が多くて
その都度スマホ検索したので遅々としていたが、
段々と親王の道中での幻想と甘美な体験に引き込まれ、
読み終わるのが惜しくなっていたここ数日。

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ところで言語学者、エッセイスト等、
多くの肩書を持つ人が
こんな言葉を残している。


風のごとく、さわやかに読んでこそ、
本はおもしろい意味をうち明ける。
本は風のごとく読むのがよい。

外山滋比古(2014)「乱読のセレンディピティ』扶桑社


本は、風のごとく読む。

風っていう言葉のチョイスが絶妙だなぁ。

五月は風通しのために窓をあけて
読書するのによい季節。

予定のない午後と、
窓からの風と、文庫本。
ここは、今、世界で一番穏やかな場所。

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